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はてブ関連エントリー機能について思ったこと

関連エントリー機能のリリースについて - はてなブックマーク日記 - 機能変更、お知らせなど
はてなブックマークの関連エントリー機能開発、PFI さんとの合宿 - naoyaのはてなダイアリー
「ついに来た」ですね.
先日行ったSBM研究会から間もないリリースで,個人的にはインパクト大なわけです.
SBM研究会でも多くの人がSBMと情報推薦は密接だと捉えており,実際に何人か研究していた方とお話しさせていただきました.自分自身もちょっと前まで同じ発想で動いていたこともあり,「推薦」にはいろいろと思うところがあります.


んで,SBM研究会でも注目されていた,「SBM+推薦」は実際どう受け入れられたのか.
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少しだけ抽出すると,

関連エントリーの鮮度が悪過ぎるね。2、3年前の記事を引っ張ってこられてもちょっとどうかと思う。

ネタの掘り起こしは基本(なんの?)ですから、とてもいいことだと思います。/時系列は大事だけどそれをぶち壊すのも大事。

感想としては「言いたいこと言ってくれちゃって!」ですね.(この件に関わらず,はてブコメントは一般的にこんなイメージですが)


なんで皆さん言いたい放題なのかと考えると,多分
「みんな答えを持ってない」
からなんですよね.見ている人に正解がないから,アレコレととりあえず言ってみる.これは極めて正しい反応だと思います.
で,この話は,「情報推薦」に宿命付けられた呪いのようなものだと思うのです.思い通りのものを万人に提供することは出来ないと思うですよ.だって当人にとっての思い通りのものが「無い」んだもの.そうすると,評価はどのくらい当人が納得できたかになります.万人の納得できるものは出せないし,最小公倍数的に出せば少なくない人数から「つまんない」って言われると思います.セレンディピティなんて便利な言葉が出てきちゃうわけです*1.このあたりの問題を解決するのは,推薦じゃなくてエンターテイメントだと思っています.(科学的じゃないといっているわけではなく,科学的でもなんでも,別なアプローチを取るべきでは?と思います)


本題から逸れて本題に入ると,「はてながデータを使った!」というのは個人的にエポックメイキングです.世の中の流れに先鞭をつけたかな,と思っています.Webに興味のある研究者たちにとっても,時代の流れを感じるべき出来事だと思っています.Webクローリングがしたいわけじゃない.データから価値を生み出したいんです.逆にサービス提供者側から見るとデータという資産が持ち腐れているんじゃないでしょうか.
データ投資のマッチングが必要なんじゃないかな.

*1:うわー,disってるっぽく聞こえるなー.セレンディピティの名を付けた人は偉いけど,使うばっかりの人はかっこ悪いと思う