旧札幌市西区

http://d.hatena.ne.jp/kei-s/ だったもの

京都

気温が上がり,夜中にベッドの上で布団をかけずに本を読めるようになった.
しっかりした考察書かなきゃと思って書かなくなるより,書く.

ニッポンの小説―百年の孤独

ニッポンの小説―百年の孤独

カギ括弧つきの「文学」について.言語と非言語,意識と無意識,論理と狂気.あと生と死.
最後まで答えは出ず,もがき続けている.多分,これを踏まえて別の誰かが別の方法を提示するんだろう.この本を踏まえて小説 TRIPPER (トリッパー) 2006年 9/25号 [雑誌]の特集の橋本治を読み,「文学」の枠は拘らなくていいんだな,と思った.さらっと読める.ううん,ダメだね.良いダメ.「『二次会終わりの飲み屋前でうだうだ』における駆け引き」は素晴らしい洞察.
先の2冊で,散文以外の文章表現(詩,短歌)にも興味が沸く.ただどれから入ろうか.
みんな元気。 (新潮文庫)

みんな元気。 (新潮文庫)

短編集といいつつ表題作は中篇サイズ.終盤,ひと部屋に入れ替わり立ち代り人物が現れ,それぞれが独立して動くのはリプチンスキのTangoという作品を思い出した*1.「ある選択は他の選択肢を殺す」ことを踏まえて「選ぶ」.やっぱり舞城はいい.
夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

講談みたい.これぞ大衆小説なのだろう.
このリズムは好き嫌いが出そう.リズムに乗れれば面白い.学校祭はいい舞台装置だ.

次回予告

ついに,百年の孤独 (新潮・現代世界の文学)に手を出す.1972年発行の1979年第3刷で.天辺の部分が黒ずんでいる.300ページほどだけど,二段組で文字小さいのでいつまでかかるやら.次の読書カテゴリ更新はいつになるやら.