町長選挙
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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イン・ザ・プール、空中ブランコに次ぐ伊良部精神科医シリーズ第三弾。短編4つ。今回の患者は
- 大日本新聞の代表取締役会長であると同時に、プロ野球・中央リーグの人気球団「東京グレート・パワーズ」のオーナーでもある田辺満雄。「たかが選手が」等の発言で物議を醸し、マスコミからは「ナベマン」とあだ名される。
- IT業界で急成長を遂げるライブファストの社長であり、麻布ヒルズの家賃200万の部屋に住む安保(あんぽ)貴明。プロ野球チームの買収騒動で有名になり、ラジオ局の株買い付けで連日記事の見出しになっている。ニックネームは「アンポンマン」。
- 名門東京歌劇団出身で女優の白木カオル。44歳という年齢にして若さを保ち続け、主婦層から絶大な支持を受ける。日曜夜の人気番組「熱血大陸」がカオルを一日取材する。
の三人と、題名にもなっているが、近々町長選挙が行われる島へ出向した若い公務員。
軽いってのは上の人物を見ただけでも分かるでしょう。何も考えずに読めてスッキリ出来るのがこのシリーズのいいとこです。中でも最後の「町長選挙」はむちゃくちゃな選挙戦争がいつの間にやら良い話に。